アドラー心理学で変わる!叱らない子育ての実践法とは?

「もう怒りたくない…」ママたちの心の声に寄り添って
「毎日怒ってばかりで自己嫌悪…」
「子どもが言うことを聞かないと、つい感情的になってしまう…」
こんなふうに感じたこと、ありませんか?
実は、ほとんどのママが同じ悩みを抱えています。
私も以前はそうでした。叱っても子どもは変わらないし、自分の心はどんどん疲れていく…。
そんなときに出会ったのが、アドラー心理学。
「叱らずに、子どもを伸ばす方法がある」ことを知って、子育ての景色が一変しました。
今回は、専門家の視点も交えながら、ママたちが明日から実践できるアドラー式子育てをお届けします。
アドラー心理学って何?子育てとの深いつながり
アドラー心理学とは、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが提唱した心理学です。
その根底にあるのは「人はいつからでも変われる」「すべての行動には目的がある」という考え方。
中でも子育てにおいて重要なのが、次の3つのキーワードです
- 勇気づけ
- 課題の分離
- 共同体感覚
この考え方を子育てに取り入れると、「怒らなくても子どもが育つ」ことを実感できるようになります。
1.勇気づけ

「叱る」「褒める」ではなく、“勇気づける”
「○○ちゃん、お手伝いできてえらいね!」
「○○、そんなことしちゃダメでしょ!」
ママならつい使いがちなこの2つのフレーズ。実は、アドラー心理学ではどちらも子どもの自立心を妨げる可能性があるとされています。
✔️ 褒める=上下関係を強化する
褒めることは一見良いことに思えますが、「親に認められるために行動する子」になってしまうリスクも。
✔️ 叱る=恐れでコントロールする
叱られるからやる、怒られるのが怖いからやる、やったことを隠す、そんな好ましくない習慣が身に付くと「親の顔色を伺う子」になってしまいます。
ではどうすればいいのか?
そこで登場するのが「勇気づけ」です。
勇気づけとは、「あなたにはできる力がある」と伝える声かけのこと。
勇気づけに関する記事はこちらアドラー心理学の「勇気づけ」のやり方とNG例
🗣️ たとえばこんな声かけ
- 「お皿洗ってくれて助かったよ」
- 「さっき、妹に優しくしてたね。気づいたよ」
- 「おもちゃ箱に入れるの丁寧にできてるね!」
子どもの努力や過程を認める言葉が、自己肯定感と自信を育てるのです。
2.課題の分離

「それは誰の課題?」親子関係をラクにする“課題の分離”
子どもが宿題をやらない。
ゲームばかりしている。
友達とうまくいかない——。
親として心配になることは山ほどありますが、その問題は「誰の課題」か?を考えるのが、アドラー心理学の視点です。
✅ 宿題は子どもの課題。
やるかどうかは、子どもの責任。親が無理にコントロールしない。
✅ 親は「手を出さずに見守る」
失敗することも、子どもにとっては大切な経験。
もちろん、完全に放っておくのではなく、「見守る」「相談にのる」スタンスが大切です。
この距離感を保つことで、親子の信頼関係も自然と育っていきます。
子育てシーン別:アドラー式対応アイデア集
🎓 宿題をやらない子への対応
「やりなさい!」と言いたくなる気持ちをグッとこらえて…
➡「今日は何時から宿題する予定?」と選択を任せる質問で対応。
🧒 兄弟げんかが止まらない
➡「2人とも、自分の気持ちをちゃんと話してくれると嬉しいな」
どちらかを責めないで、感情の表現をサポートする。
😡 反抗期で会話が噛み合わない
➡「あなたの意見も大事にしたい。どう思ってるか聞かせてくれない?」
親の主張より、子どもの気持ちを聴く姿勢を優先。
実際どうだった?ママたちのリアルな声
👩 体験談①「怒る回数が激減しました」
以前は、何かあるたびに「なんでそうなの!」と怒ってばかり。
アドラー心理学を学んでからは、「怒らずに伝える言葉」を意識するように。
結果、自分も子どもも穏やかになりました。(小学2年生ママ)
👩 体験談②「親子の会話が増えました」
「課題の分離」を知ってから、干渉しすぎていたことに気づきました。
子どもを信じて任せるようになったら、かえって向こうから話してくれるようになったんです。(中学1年生ママ)
今日からできるアドラー式子育て3つのステップ
- 叱る前に「共感ワンクッション」
→「そう感じたんだね」と気持ちに寄り添うだけでOK! - 行動の理由を探る「目的論」思考
→「どうしてそうしたのかな?」と背景に目を向ける。 - 結果ではなく“過程”に注目して声かけ
→「よく考えてたね」「工夫してたね」と過程に対して勇気づけ。
おわりに|子育ては“親育て”。一緒にラクになろう
アドラー心理学は、子どもを変えるためのものではなく、親自身が変わることで、関係性が変わっていく学びです。
「できない日があっても大丈夫」「完璧じゃなくていい」。
自分にも優しくなれるのが、この考え方のいちばんの魅力だと私は思います。
あなたも今日から、叱らない・怒らない子育て、少しずつ始めてみませんか?
📘 関連おすすめ書籍
- 『子育ての勇気』岸見一郎
- 『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健
今後も「アドラー心理学 × 子育て」の記事を更新していきます。
よかったら、ぜひまた遊びに来てくださいね!
子育てに関する質問・疑問は以下も参考にどうぞ♪