子どもの自己肯定感を育てるには?アドラー心理学の「勇気づけ」のやり方とNG例を解説
「褒めてるのに、子どもが不機嫌になるのはなぜ…?」

「すごいね!」「えらい!」
「ちゃんとできたね!」「さすが!」
そんなふうに褒めたのに、なぜか子どもがモジモジしたり、ふてくされたり…。
そんな経験、ありませんか?
私はあります。しかも何度も(笑)
特に子どもの年齢が上がれば上がるほど、これが通用しなくなった…
そんな感覚、あります。
「褒めて伸ばす育児がいいって聞くのに、うまくいかない」
「こんなに頑張って関わってるのに、なんで??」
そんな時に役立つのが、アドラー心理学の「勇気づけ」という考え方でした。
今回はママたちの間でも話題の「勇気づけ」について、やさしく解説していきます。
アドラー心理学における「勇気づけ」とは?
アドラー心理学では、「勇気づけ=困難を克服する活力」と定義しています。
つまり「勇気づけ」とは、子どもが失敗してもへこたれず、自分で考えて行動できるよう、心のエネルギーを与える関わり方なんです。

「褒める」と「勇気づけ」は何が違うの?
- 「○○出来てすごいね!」「○○ちゃん、えらいね!」=結果評価(外からの判断)
- 「がんばってたね」「工夫してたね」=共感・在り方の認知(内面の価値に光を当てる)
アドラー心理学では、「他人からの評価」ではなく「自分自身の価値」に気づける関わりが大切とされています。
「褒められると不機嫌になる子」には理由があるかも?

子どもが前提として「どうせまたダメ出しされる」と思っていると、
褒め言葉でさえも“ジャッジ=判断”→賞罰に聞こえてしまうことがあります。
これは、過去に条件付きの関わりが積み重なっているからかもしれません。
でも、大丈夫です。
「勇気づけ」は今日からでも始められます。
今日からできる!勇気づけの声かけ実践5選
①「ありがとう、助かったよ!」
→子どもに貢献感を伝える言葉。
手伝ってくれたとき、ぜひ伝えてあげてください。
②「よく考えたね!」
→思考や工夫に注目する声かけ。
結果よりも過程に注目すると、考える力が育ちます。
③「失敗してもチャレンジしたのがすごいね」
→失敗=悪いことじゃないと伝える絶好のチャンスです。
失敗こそ気付きのチャンス!子どもの失敗は、学びの機会に変換しましょう。
(例)牛乳をこぼした子どもへの対応
×「ほら!だから言ったでしょー!」
○「お、実験しちゃったね、どうしたら綺麗になるかな?」
④「一緒にやってくれてうれしいよ」
→アドラー心理学の大切なキーワード「共同体感覚」を育てる言葉。
人間は「社会の一員」として協力し合うことで初めて幸せを感じられる、というシンプルな真理です。
⑤「前よりできるようになったね!」
→他人と比べず、“成長”に気づく視点を養えます。
比べるのは過去の自分だけで十分です。
目標にしたい人や憧れの人を持つことでモチベーションアップ、いい刺激となる場合を除き、あの人と比べて私は劣っている、できていない所探しをすることは不要です。
NG声かけもチェック!
☓「そんなの簡単でしょ!なんでできないの?」
☓「お兄ちゃんはちゃんとできたのに」
☓「100点ならすごいけど、80点か…」
→これらは勇気くじきの一例。
無意識の一言が、子どもの心をしぼませてしまうこともあるんです。
できない日があってもOK!ママも自分を勇気づけて

「今日はイライラして怒っちゃった」
「また感情的になったな…」
そんな日は、誰にだってあります。
勇気づけは完璧なママになる方法じゃありません。
むしろ、「前よりちょっとやさしくなれた自分」に気づくことが勇気づけの第一歩。
ママ自身も、自分で自分を勇気づけていいんです。
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まとめ:子どももママも、勇気を持って毎日を歩もう

「できない自分」もOK。
「できた子ども」じゃなく「頑張った子ども」に注目できるママに。
勇気づけの関わりは、子どももママ自身も、心があたたかくなる習慣です。
ぜひ、あなたの日常にも取り入れてみてくださいね🌸