こんにちは。親子の片づけインストラクターkahana(カハナ)です。教育分野で、お悩みを抱えた親子に関わり6年目を迎え、気持ちから変化をさせていくお片付け方法を中心に執筆中。この記事は、子供が片づけをしない事に、ついついイライラしちゃうママへ伝えたい、子供が片づけしない理由と原因について解説しています。この理由を知り、あなたも日々のイライラから少しでも解放されましょう。
子供が片付けをしない3つの理由
- 片付けの意味を知らない
- 何をどうすればいいか分からない
- お母さんが怒るから渋々する
1.片付けの意味が子供は分かっていない
突然ですが、あなたは『お片付け』の意味を知っていますか?そこら中に散らかった物がなくなり、スッキリ収納されている状態と思いますか?
整理収納の分野で言いますと、片付ける=決まった場所(定位置)に物を戻す事を指します。順番で表しますと、3番目にあたります。
①整理→②収納→③片付け→④整頓・掃除
では、決まった場所(定位置)に物を戻す事を行う為の、準備は出来ていますか?これは「仕組み作り」と言います。
この仕組み作りなくして、「片付けをしなさい」と親が上から目線で言ったところで、子供は何をどうすればいいのか分からないのは当然ですね。
2.お片付けってどうすればいいの?
定位置に物を戻す「お片付け」ですが、あなたのお家では、収納されている物達の定位置が、家族で共有出来ていますか。分かりやすく、戻しやすい場所に定位置がありますか?
もし、物達がお部屋に出しっぱなしの状態や、溢れている状態になっている様ですと、①整理②収納に戻って、仕組み作りから見直す必要があります。
「仕組み作り」とは、物を一旦全て取り出して、使っている・使っていないを仕分けし、収納するという事です。
仕組み作りについて実践編はこちらをご覧ください。
3.お母さんが怒るから渋々する
これは、子供時代に戻って考えてもらえれば分かりやすいと思いますが、あなたは幼い頃、親から「片付けなさい」と言われ、渋々片付けをした記憶はないでしょうか?
立場が変われど、同じ事をあなた自身が、子供にしているとすると、この渋々する・・・って行動は問題ですよね。
大人は、渋々しないといけない事等あっても、ある程度は、終わらせる事は出来ると思いますが、もし仕事であればどうでしょうか?生産性は高いですか?効率は良い?勿論、答えはNoと思います。
誰しも何事も、渋々やるより、進んでやれる方が、生産性は上がるに違いないですね。
3つの解決方法
- 片付けるメリットを子供に伝えよう
- 仕組みから考えよう
- 柔らかな言葉づかいを意識してみよう
1.片付けるメリットを子供に伝えよう
子供時代は楽しい事や、面白い事がとにかく大好きですね。これを上手に利用し、片付け=楽しい事にしちゃえば良いのです。どうやってするの!?って声が聞こえてきそうではありますが、一例をご紹介します。
〈3~5歳頃〉
1つ大きなおもちゃを入れる箱を準備します。お母さんの「よーい、ドン!」で、散らかった物を箱に入れる競争をすると、子供は楽しんでやってくれます。
〈5・6歳頃〉
タイマーを予め(例えば3分)セットをし、カウントダウン式で、片付けをすと良いですし、3分で全部やれたらご褒美の○○があるよ、等のやり方も喜んでやってくれます。(ご褒美方式は、やり過ぎにはご注意!!→ご褒美がないと動いてくれない子になってしまうと困りものですので・・・。)
◎幼児期~小学校低学年頃までのポイントは、ゲーム感覚でやっちゃう事です。
〈小学校中学年以上~〉
片付いた状態をキープする事で、心地良く、スッキリした、という達成感と、お母さんとの嬉しい気持ちが、子供の喜びに繋りますので、上手に褒めながら進めてみると良いです。
〈中学生以上〉
片付ける事は、家族の一員であるあなたの役割だよ、というしっかりとした認識を促す事で、本人の意識が変わってきます。
◎小学生中学年以上~のポイントは、自分の意識が変わり、実行出来るという所が幼少期から大きく変わってきます。
2.仕組みを考えよう
『仕組み』とは、片付いた状態になるべく簡単に物を戻せる様に、整理&収納の仕組み作りをする事です。
『整理』とは、物を一旦全て出し、仕分けをする事です。
『収納』とは、使いやすい場所に仕分けた物を収める事です。
この整理・収納の仕組み作りが出来れば、定位置に戻すお片付けは完了となります。
3.柔らかな言葉づかいで伝えてみよう
子供は、大きくなるにつれ大人の言動に敏感になってきます。折角やる気を出して、お片付けスイッチが入った時に、うまく出来ず、ママから怒られてしまうととても悲しい気分になってしまいます・・・。
こういう時は、寄り添って一緒に片付けをしてあげて下さい。大好きなママが一緒にやってくれると、片付け=楽しい事・気分がいい事、という認識に変わってきますので、以前の様な嫌々やる事はなくなってくると思います。
少しずつでも自分で進んで出来る様になった子供達には、大袈裟な位に、褒めて、気持ち良くなったね、と伝えてあげましょう。これを持続しているうちに、子供にイライラ怒らなくても、自らの気持ちや行動で、お片付けが出来る子に育っていきますので、子供の成長を気長に見守る気持ちで、ママ自身も肩の力を抜いて見てあげて下さい。
まとめ
1.お片付けの意味を伝えよう
お片付け=楽しい事・気持ちいい事の認識になる様に、子供と一緒に取り組める仕組み作りから始めてみましょう。
2.お片付け出来た状態にする為に、整理・収納の仕組み作りからやってみよう
一旦、片づけたい場所の物を出して、仕分けをし、収納する様にしましょう。
3.イライラしちゃう時こそ、整理・収納の見直しから子供と一緒に取り組んでみよう
物が出しっぱなしや、溢れている状態は、仕組み作りが出来ていないからです。
「片付けしなさい」の前に、子供にとって分かりやすく、戻しやすい仕組み作りを取り組みましょう。
最後に
子育てはとても大変ですが、一番目まぐるしい成長を遂げる時期でもあります。この時期を楽しめる様に、ママ自身も自分の時間を大切に、子供に寄り添う余裕が持てる様に心がけたいですね。
最後までお読み下さり有難うございました。
A hui hou~またお会いしましょう~
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